2026.03.30
プレスリリース

ナウキャスト、ファイントゥデイの次世代データ分析基盤の構築を支援

~サプライチェーンと財務領域を横断するディメンショナルデータモデリングでデータを整備し、インフラのコード化によるガバナンス強化を目指す~



 次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するFinatextグループの株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)は、株式会社ファイントゥデイ(本社:東京都港区、代表取締役 社長 兼 CEO:小森 哲郎、以下「ファイントゥデイ」)の全社的なデータドリブン経営を加速させるため、Snowflakeおよびdbtを活用した次世代データ分析基盤の構築を支援しました。
 本支援により、ファイントゥデイはサプライチェーンや財務会計などの基幹データを統合的に管理・活用できる環境を整備しました。

背景

 ファイントゥデイは、「TSUBAKI」「SENKA」「uno」などのブランドを展開するパーソナルケア企業です。同社では、生産から販売に至るバリューチェーン全体の最適化を目指してデータの利活用を推進する中で、以下の課題を抱えていました。

  • データパイプラインのブラックボックス化と属人化

 従来のデータ基盤では、複雑なビジネスロジックがプログラム内に固定化され、データ構造が分析の切り口(次元)ごとに最適化されていなかったため、データの再利用や品質管理、改修に多大な工数を要し、迅速なデータ活用を阻害していました。

  • データガバナンスの欠如

 データの所在や定義を管理するカタログ機能が不足しており、開発者・ユーザーが必要なデータにアクセスしづらい状況でした。また、本番環境と検証環境の権限管理やリソース管理の統制強化も求められていました。

  • 高度なデータ活用のニーズ

 従来のデータ基盤構造では、グループ・グローバルで統合・統制された指標や分析軸に基づいたデータ分析が困難であり、経営戦略や施策検討に十分に生かすことができない状態でした。その結果、迅速かつ柔軟な意思決定が阻害されるとともに、データの横断的利用や再利用にも限界があり、AIモデルを活用した高度な分析の実現が困難でした。

支援概要

 ナウキャストは、単なるシステム構築にとどまらず、アーキテクチャ設計から実装、運用ルールの策定、社内エンジニアへのスキルトランスファーまでを一気通貫で支援しました。

1. Snowflake × dbt によるディメンショナルモデルの再構築
 データウェアハウス(DWH)にSnowflake、データ変換にdbtを採用し、複雑なサプライチェーンや財務データを、「製品」「顧客」「時間」といったビジネス軸で整理したディメンショナルモデル(次元モデリング)へと再構築しました。 これにより、複雑な処理ロジックがSQLベースで可視化され、誰でも同じ定義でデータを扱える環境を実現しました。

2. Terraform によるインフラのコード化(IaC)とガバナンス強化
 AWSおよびSnowflakeのインフラ設定をTerraformを用いてコード化(IaC: Infrastructure as Code)しました。これにより、環境構築の自動化と設定ミスの防止を実現するとともに、厳格な権限管理と監査ログの追跡が可能となり、エンタープライズレベルのガバナンス体制を構築しました。

3. セマンティックレイヤーの整備によるAIデータ活用の推進
 自然言語による直感的なデータ検索や生成AI(Snowflake Cortex Analyst等)の活用を促進するため、セマンティックレイヤーの整備を支援しました。これにより、データの分析軸やビジネスメタデータが統合的に管理され、ビジネスユーザーがAIを通じて必要なデータを容易かつ正確に引き出せる環境を整えました。

株式会社ファイントゥデイ IT本部 小室英彦 様のコメント

 これまではデータ基盤の仕様がブラックボックス化しており、改修や新規データの取り込みに多くの時間とコストがかかっていました。ナウキャスト社の支援により、dbtやTerraformといったモダンな技術を導入できたことで、自分たちで管理・運用できる透明性の高い基盤へと生まれ変わりました。今後はこの基盤を活用し、ビジネス直結型のデータ活用を加速させていきます。

今後の展望

 ファイントゥデイは、今回構築した基盤を核として、さらなるデータ活用の高度化を推進します。ナウキャストは引き続き、生成AIとデータ基盤の両輪で、ファイントゥデイのDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に支援してまいります。


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