

企業名:株式会社デジタルガレージ
業種 :情報・通信業
担当者:DG Technology本部 グループデータ統括部長 勝山 公雄 様
DG Technology本部 グループデータ統括部
シニアデータサイエンティスト 博士(理学) 鈴木 友 様
URL :https://www.garage.co.jp/
抱えていた課題:
デジタルガレージでは、システムの複雑化・巨大化により、グループ内に膨大なデータという資産がありながら、統合的な基盤が存在せず、経営資源として有効活用できていないという課題感があった。
ナウキャストのご支援内容:
Snowflakeを活用したグループ横断データ基盤「Project Castle」の構築を、アジャイルかつスピード感をもって支援。単なるDWH構築にとどまらず、Terraformやdbtを用いた内製化を見据えた設計と、AI活用を前提としたAI-Readyなデータ環境を実現した。
――ナウキャストがご支援させていただく以前は、どのような課題をお持ちだったのでしょうか?
勝山様:
デジタルガレージは、決済事業やマーケティング、投資など多岐にわたる事業を展開しています。プロジェクト立ち上げのきっかけは、「グループシナジーとデータドリブンの強化」という経営方針でした。当時新規事業を担当していた私がこれを具体的に進めることになったのですが、データの活用以前の問題として、そもそも統合されたデータ基盤が存在していませんでした。
この困難な状況を打破し、グループ全体のデータを資産化するために立ち上げられたのが、「Project Castle(プロジェクト・キャッスル)」です。私の趣味が城巡りであることが社内によく知られていたので、誰のプロジェクトかすぐわかるようにとこの名前をつけました。

(株式会社デジタルガレージ DG Technology本部 グループデータ統括部長 勝山 公雄 様)
――数あるソリューションベンダーからナウキャストを選んでいただいた決め手は何でしたか?
勝山様:
大きく3つあります。1つ目は「スピード感」です。紹介を受けてすぐに訪問してくれた初動の速さが印象的でした。 2つ目は「見積もりの考え方」です。他社が「人月×単価」で提案してくる中、ナウキャストさんは「この仕組みを作るならこれくらいの規模感」という成果物ベースのアジャイルな考え方でした。ウォーターフォールではなく、あるリソースで期間内にできることをやるという姿勢が、DWH構築として正しいと感じました。 3つ目は「人材の質」です。若くても非常によく勉強していて、Ralph KimballやBill InmonといったDWHの巨匠の話が通じたのも、大きなアドバンテージでした。
――ナウキャストの技術的な支援内容や、プロジェクトの進め方についてはいかがでしたか?
鈴木様:
最初にナウキャストさんが描いてくれた全体アーキテクチャが素晴らしく、最後までその方針がブレなかったため、安心して任せることができました。 また、良い意味で「甘えを許さない」姿勢もありがたかったです。例えば、私がAWSの権限周りを手動で設定しようとした際、「それではTerraformの信頼性が低下します」と指摘されました。ただ私たちの要望通りに動くのではなく、プロとして、内製化や将来の運用を見据えて正しい方向に導いてくれたと感じています。

(株式会社デジタルガレージ DG Technology本部 グループデータ統括部
シニアデータサイエンティスト 博士(理学) 鈴木 友 様)
――現在、構築した基盤の上で生成AIを活用したアプリケーションも開発されているそうですね。
鈴木様:
はい、Snowflake Intelligenceと連携し、Slackから自然言語でデータの問い合わせができるbotなどを開発しました。現在、DGフィナンシャルテクノロジーの営業担当者約100名が利用しているのですが、展開した途端に「大受け」しまして。「自分が持っているデータを入れてみたい」などの要望をくれる方もいて、早速反映したりしています。そういうアプリをほぼノーコードで開発できたのは、ナウキャストさんがデータコントラクトや法人マスターを含め、AI-Readyな環境を整えてくれていたおかげだと実感しています。
――今後、この取り組みをどのように発展させていきたいですか?
勝山様:
まずはグループ内での利用者を200人~1000人と増やしたいです。 そして将来的には、構築した基盤を、デジタルガレージの業務提携先とのシナジーにも活用していきたいと考えています。
現在、ナウキャストさんと一緒に「親密度スコア」の開発を進めています。これは、デジタルガレージと取引先企業の関係性を数値化するもので、最終的なゴールは、与信への活用です。「どの会社にいくら貸せるか」「どれくらい取引ができそうか」をデータから導き出せるエンジンを作り上げたいと考えています。
そのために、ナウキャストさんには引き続きプロフェッショナルとしての支援を期待しています。
※所属・肩書等は取材当時のものです。
取材・文・写真:宮川 歩