2024.07.10

自社開発したデータ分析基盤のアセスメントと高度化(三菱地所株式会社)

三菱地所株式会社 DX推進部 ユニットリーダー 篠原 靖直 氏(写真右)
三菱地所株式会社 DX推進部 マネージャー 水牧 泰彦 氏(写真左)

課題

 三菱地所グループが自社で開発・運用しているデータ分析基盤「Storage of Data Analyses(以下「SoDA基盤」)」は、三菱地所グループのデータ利活用を促進するために自社で開発した、グループ内外の様々なデータを蓄積した巨大なデータベースです。データ収集業務の効率化、事業KPIの可視化、事業横断でのデータ活用、外部購入データの共同利用、AIを用いた予測モデル構築といった機能を備えています。SoDAはこれまで、グループ内の一部社員に提供範囲を絞り、ホテル事業のKPIダッシュボードなどで実証実験を行ってきました。SoDAのグループ全体への展開が予定されている中、現在はアカウント払い出しを手作業で行っているなど、データのアクセス制御やインフラの運用管理に高いコストがかかっていることが大きな課題でした。SoDAには、コストを適正化しつつ今後のスケールに耐えうる高度化が、強く望まれていました。

ご支援内容

 ナウキャストは、基盤の高度化を実施するにあたり現状を詳細に把握するため、データマネジメントの知識領域を定義したフレームワーク「DAMAホイール」に従ってアセスメントを実施。「データガバナンス」や「データアーキテクチャ」などの全11領域において、アセスメントレベルを診断しました。さらに、アセスメント結果をもとに改善の優先度が高い領域を整理し、具体的な改善策を提案しました。特に優先度が高かった「データ統合と相互運用」「データアーキテクチャ」「データガバナンス」「ドキュメントとコンテンツ管理」領域については、実際に改善策に取り組みました。これにより、SoDA基盤の運用保守性の向上、リソース管理の効率化、データガバナンスの強化が期待できます。今後、優先度の低い改善策にも着手する予定です。

お客様の声

 「DAMAホイール」を用いたアセスメントだけでなく、具体的な改善策の提案、さらには構築支援まで一貫して実施いただけることがとても助かりました。実施いただいた改善策の一例に過ぎませんが、Terraformを用いて、SoDAに必要なリソースのIaC(Infrastracture as Code)化を支援いただいた結果、現在はリソースやユーザーの管理が格段に容易かつ安定したものとなっています。日々発生する課題についても、運用保守性や拡張性を考慮した対応策をアドバイスいただけるだけでなく、共に手を動かして開発していただけるのが頼もしいですね。ナウキャストさんは自社で実際にデータ基盤を開発・運用されており、そのノウハウを惜しみなくSoDAに注いでくれていると感じています。

※所属・肩書等は取材当時のものです。


企業名  : 三菱地所株式会社
事業内容 : オフィスビル・商業施設・ホテル・物流施設等の開発、賃貸
       国内外での収益用不動産の開発、販売
       住宅用地・工業用地等の開発、販売
       空港・余暇施設等の運営
       不動産の仲介・コンサルティング
       資産運用事業
企業サイト: https://www.mec.co.jp/


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